カールハンセン&サン CH24 Yチェア ウォルナット材 オイルフィニッシュ

深い色合いが高級感漂うウォールナット

ウォールナットは機能性の高さ・美しさの両面から、チーク・マホガニーと並ぶ世界三大銘木の一つ。
世界的に人気で需要が高いにもかかわらず、成長が遅いため希少価値の高い木材です。

ウォールナットの魅力はなんといっても高級感のある独特な深い色合いと個性的な木目。
濃淡や節、個性的なマーブル模様が特徴の一つです。また、木材には珍しく、経年変化で色が明るくなるのも特徴です。

統一感を出すことでよりシックな印象に

床材やダイニングテーブルなど、周りの家具と揃えることで、より上質で高貴なインテリアに仕上がります。座面のナチュラル色が空間のアクセントにもなります。

プロポーションの美しい椅子

Yチェアは、どこから見ても美しいと多くのお客様から評価頂きます。

背もたれのY字パーツやアームの曲木部分、後脚の美しいねじれ具合、各部材が有機的に美しく一脚としてまとめられており、クラフト感を感じます。

無造作に置かれているYチェアをふと見ると、その美しさに微笑んでしまうような美しさがあり、発売されて70年経った今でも多くの人に愛される理由の一つだと思います。

快適なペーパーコードの座面

Yチェアに使用されているペーパーコードは、スウェーデン産の針葉樹を使用した３枚の紙を直径３ｍｍに撚ったものです。

冷暖房をかければ通気性が高い為、冷たくも暑くもなく快適にお過ごし頂けます。また、長時間座っていても蒸れない事も重要なポイントです。

初めはピンッと張った状態ですが、座り込んでいくとその人の身体に合わせて張り具合もかわり馴染んでいくのもポイントです。

加えて、ペーパーコードにはワックスが施されており、水を弾く効果もあり、飲み物をこぼしたりしても安心です。

張り替え目安期間としては、使用状況にもよりますが10年から15年と言われており、革張りや布貼りの座面と同等またはそれ以上の耐久性がある素材です。

タイムレスな魅力を放つデニッシュモダンの代名詞

ハンス J. ウェグナーのYチェアは、その斬新なフォルムからモダンデザインの名作として世界的に知られてきました。

CH24のデザインにおいてウェグナーは、アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新な試みをしています。そしてこの曲木製のアームに安定性と心地よい使用感を与えるが、印象的なY字形の背もたれ。この形状からYチェアと呼ばれるようになりました。

Yチェアの発端は中国の椅子に座るデンマーク商人の肖像画。商人が座る明代の椅子がデザインの起源となっています。素晴らしい使用感と使い勝手、そして特徴的なラインを描く美しいフォルム。椅子に求められる機能性と見た目の美しさを同時に満たす椅子、と多くの人が評価するCH24、Yチェア。まさに、デニッシュモダンの真髄と言えます。

CH24の完成に必要な製作工程は100以上。しかもそのほとんどが職人の手を通して作られています。座面にペーパーコードを張る作業は、熟練した職人でも1時間を要する重要な工程。1脚あたり、120メートルの強度と耐久性に優れたペーパーコードが使用し、長年にわたって使用できる座面を作り上げています。

20世紀を代表する世界的な家具デザイナー、ハンス.J.ウェグナー

デンマークデザイン界において、最も創造性と独創性に溢れれたデザイナーと言えるのが、ハンス J. ウェグナー (1914-2007)。椅子の巨匠として知られ、500脚以上の椅子をデザインしています。そしてその多くが現在名作として、国際的に高い評価を受けています。

ハンス J. ウェグナーは、1914年に靴職人を父にデンマークとドイツの国境の町、トゥナーに生まれました。家具職人 H.F スタルベアーグの元で家具を学び、17歳で家具職人の資格を取得。3年後コペンハーゲンに移り、1936年から1938年まで工芸スクールに在籍した後、デザイナーとしての活動を開始しました。

1943年、ウェグナーは自身のデザイン事務所を開設。1949年には初めてカール・ハンセン＆サンに椅子をデザインしています。 この時デザインされたのがCH24、Yチェア。発表とともに大きな反響を呼び、現在に至るまで継続してカール・ハンセン＆サンで製作されています。

シンプルな美と機能性を追求し、その家具の核となるもの、その家具の本質ともいえるべきものを露わにしていく。これが、ウェグナーが後世に遺した最も大きな功績と言えます。