ルイスポールセン(louis poulsen)の歴史

ルイスポールセン(louis poulsen)の歴史

はじめに

ルイスポールセンは、1874年にデンマークで創業した照明メーカーです。その歴史は、1920年代に「光の巨匠」と呼ばれるデザイナー、ポール・ヘニングセン(Poul Henningsen)との出会いによって大きく動きました。

ヘニングセンは「グレア(眩しさ)のない光」を追求し、光の拡散と反射を科学的に研究。その成果である「3枚シェードシステム」が、ルイスポールセンの照明哲学の基礎となり、名作PHランプ(PH 5、PH アーティチョークなど)を生み出しました。

以降、アルネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントンら著名デザイナーとの協働を通じて、「形態は機能に従う」という北欧デザインの精神に基づいた、時を超えて愛される機能美と心地よさを兼ね備えた照明を世界に送り出し続けています。

ポール・ヘニングセン

ポール・ヘニングセンの紹介

ポール・ヘニングセンは1894年コペンハーゲン生まれのデンマーク人。建築家、作家、評論家など多才でしたが、特に照明デザインで名を残しました。

工科学校で建築を学んだ後、発明家や画家を経て1920年に独立。1924年からルイスポールセンと協働し、「グレアのない良質な光」を追求しました。

1926年にPHランプの原型となる「3枚シェードシステム」を確立し、「近代照明の父」と呼ばれています。

ルイスポールセンの歴史

1874

ルイスポールセン創業

1874年、デンマーク・コペンハーゲンでルドヴィグ・R・ポールセンがワイン輸入業を創業。その後一度事業は解散しますが、1878年に甥のルイス・ポールセンが再建し、のちの照明事業へとつながる基盤を築きました。

創業当時のルイスポールセン

1890

電気照明への事業転換

1890年代に入り、デンマークで電力普及が始まる中、ルイスポールセンは早くも電気機器・照明器具の販売に着手しました。社内に電機・照明部門を開設し、照明メーカーとしての基礎を築き始めました。

1890年代の電気照明

1924

ポール・ヘニングセンとの出会い

1924年、ルイスポールセンはデザイナーのポール・ヘニングセンと協働を開始。ヘニングセンは、光の質と人の暮らしとの関係を徹底的に探究し、「眩しさのない、心地よい光」を追求しました。この出会いをきっかけに、ブランドの哲学が形づくられていきます。

ポール・ヘニングセン

1926

PHランプ誕生

1926年、ポール・ヘニングセンは、光の反射と拡散を計算した「3枚シェード構造」のPHランプを発表。電球の強い光をやわらかく導き、眩しさを抑えながら空間を美しく照らす革新的な照明でした。この光の思想と構造は、現在もルイスポールセンの照明哲学の核として受け継がれています。

PHランプ

1950–60

名作の誕生と世界への躍進

1950〜60年代、ルイスポールセンは北欧を代表するデザイナーと協働し、世界へと飛躍します。アルネ・ヤコブセンの「AJランプ」、ヴァーナー・パントンの「パンテラ」など、機能性と造形美が融合した名作が次々と誕生し、北欧照明の魅力を世界へ広げました。

AJランプとパンテラ

1958

PH 5 誕生

1958年、ヘニングセンは光源の進化に合わせて「PH 5」を発表。新型電球の光をやわらかく整え、眩しさを抑えながら空間を豊かに照らす革新的なデザインで、家庭照明のスタンダードとなりました。今日でも世界中で評価される、永遠の名作です。

PH5

1967

PHの哲学継承

1967年、ポール・ヘニングセンが逝去。彼が追求した、眩しさを取り除き、心地よい光を届けるという理念は、時代を越えてブランドの根幹となり、現代のデザイナーたちによって新たな光のかたちへと受け継がれています。

PHの哲学

2024

創業150周年

1874年の創業から150年。受け継がれた光の哲学を未来へとつなぎ、 変わらないやさしさと新たなデザインで、 これからも世界の暮らしを照らし続けます。

150周年

ルイスポールセンの正規代理店 | Shinc lab.(シンクラボ)

Shinc lab. 正規代理店


Shinc lab.(シンクラボ)は、ルイスポールセンの正規代理店です。当店でご購入いただいた商品は、最長1年のメーカー保証が適用されます。ご購入前の商品に関するご相談や、取り付け方法などもお気軽にお問い合わせください。

北欧のあかりとともに、心地よい暮らしをお届けいたします。

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