ペーパーコードチェアで後悔しないために。魅力とデメリット、お手入れ方法から選び方まで解説

ペーパーコードチェアで後悔しないために。魅力とデメリット、お手入れ方法から選び方まで解説

暮らしに温かみと洗練された印象を与える「ペーパーコードチェア」。Yチェアなどが有名ですが、一方で「お手入れが大変そう」「すぐにダメにならない?」といった不安の声も耳にします。

この記事では、ペーパーコードチェアの本当の魅力と、購入前に知っておくべきデメリット、長く愛用するためのお手入れ方法、そして後悔しない選び方まで、分かりやすく解説します。

この記事で分かること
  • ペーパーコードチェアの基本的な知識(素材や歴史)
  • 長く愛される3つの魅力(デザイン、座り心地、経年変化)
  • 購入前に知っておきたいデメリットと具体的な対策
  • 後悔しないための選び方のポイント
  • プロが教える日常のお手入れとメンテナンス方法

この記事の目次

1. そもそもペーパーコードチェアとは?

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアペーパーコードチェアと聞いて、皆さんはどのような椅子を思い浮かべるでしょうか。おそらく多くの方が、ハンス・J・ウェグナーがデザインした「Yチェア」のような、木製フレームに緻密に編み込まれた座面を持つ、美しい椅子を想像するかもしれません。その名の通り、ペーパーコードチェアの座面は「紙」から作られています。

具体的には、樹脂を含ませた紙を三つ編みのようにきつく撚り合わせて作られた、丈夫な紐状の素材です。このペーパーコードを、職人が一本一本手作業でフレームに張り巡らせることで、独特の座面が生まれます。一見すると繊細に見えるこの素材ですが、実際には高い強度と耐久性を備えています。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアその歴史は、第一次世界大戦中の物資不足の時代に、皮革などの伝統的な素材の代替品として開発されたことに始まります。しかし、その機能性と美しさは、単なる代替素材の域をはるかに超えるものでした。特に、デンマークの家具デザイナーたちがその可能性に着目し、積極的にデザインに取り入れたことで、北欧デザインを象徴する素材の一つとして世界中に広まっていったのです。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアなかでも、1949年にウェグナーがカール・ハンセン&サンのためにデザインしたCH24(Yチェア)※1は、ペーパーコードの魅力を世に知らしめた不朽の名作と言えるでしょう。

2. ペーパーコードチェアが長く愛される3つの魅力

なぜペーパーコードチェアは、これほどまでに多くの人々を魅了し、長く愛され続けているのでしょうか。その理由は、単なるデザイン性の高さだけではありません。ここでは、その3つの大きな魅力について掘り下げていきます。

2-1. 自然素材が織りなす美しいデザイン

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアペーパーコードチェアの最大の魅力は、その美しい佇まいにあります。熟練の職人の手によって精密に編み上げられた座面は、工芸品のような美しさを備えています。規則正しく並んだ編み目は、視覚的なリズムと幾何学的な美しさを生み出し、空間に洗練された印象を与えてくれます。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアまた、自然素材であるペーパーコードは、木製のフレームとの相性が抜群です。木材の持つ温かみと、ペーパーコードの持つシャープな質感が互いを引き立て合い、絶妙な調和を生み出します。ダイニングテーブルに並べれば、食卓の風景がぐっと上質になり、リビングに一脚置くだけで、空間のアクセントとして静かな存在感を放ちます。

2-2. 使うほどに体に馴染む、快適な座り心地

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア「紙の紐で編んだ座面は、硬くて座り心地が悪いのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その点は過度に心配する必要はありません。ペーパーコードの座面は、使い始めこそしっかりとした張りがありますが、使い込むうちに少しずつお尻の形に合わせて馴染み、まるでハンモックのような、優しく包み込むような座り心地に変化していきます。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアこの「育っていく」感覚こそ、ペーパーコードチェアの醍醐味の一つです。また、編み込まれた座面は通気性に優れているため、夏場でも蒸れにくく、長時間座っていても快適です。逆に冬場は、革やスチール製の椅子のようにヒヤッとすることがなく、一年を通して心地よく使えます。

2-3. 経年変化を楽しみながら、長く使える

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアペーパーコードは、使い込むほどに色が濃く、飴色へと変化していきます。この経年変化は、天然素材ならではの魅力であり、新品の時にはない、深みと味わいを椅子に与えてくれます。まるで革製品を育てるように、日々の暮らしの痕跡が椅子に刻まれ、世界に一つだけの「自分の椅子」になっていくのです。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアそして、特筆すべきは、そのサステナビリティです。長年の使用で座面が緩んだり、万が一汚れてしまったりした場合でも、ペーパーコードは専門の職人によって「張り替える」ことが可能です。フレームがしっかりしている限り、適切な手入れや座面の張り替えをおこなうことで、世代を超えて長く使い続けることも可能です。これは、使い捨てが当たり前になった現代において、非常に価値のある特徴と言えるでしょう。

3. 購入前に知りたいデメリットと対策

多くの魅力をもつペーパーコードチェアですが、購入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、知っておくべきデメリットや注意点もあります。ここでは、よくある懸念点と、それに対するプロからのアドバイスを具体的にお伝えします。

3-1. 懸念1:汚れやシミがつきやすい?

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア「紙」という素材から、多くの方が「水や汚れに弱いのでは?」というイメージを持たれるようです。特に、小さなお子様がいるご家庭や、ダイニングで使うことを検討している場合、食べこぼしや飲みこぼしは気になるところでしょう。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア対策:実は、ペーパーコードの表面は樹脂でコーティングされているため、ある程度の撥水性があります。液体をこぼしてしまっても、すぐに乾いた布で叩くように拭き取れば、シミになることはほとんどありません。重要なのは「こすらない」ことと「すぐに拭き取る」ことです。強くこすると、汚れが繊維の奥に入り込んでしまう可能性があります。もし汚れが残ってしまった場合でも、後述するメンテナンス方法で対処が可能です。過度に神経質になる必要はありません。

3-2. 懸念2:耐久性は?座面が緩んだり切れたりしない?

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア毎日使う椅子だからこそ、耐久性は最も重要なポイントの一つです。細い紐で編まれた座面を見ると、「すぐに緩んでしまったり、切れたりしないか」と不安に思うのも無理はありません。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア

対策:ペーパーコードは、見た目に反して高い強度を持っています。例えば、Yチェアの座面には約120メートルものペーパーコードが使用されており、熟練の職人が力を込めて編み上げることで、非常に高い耐久性を実現しています。通常の使用で、数年で切れてしまうようなことはまずありません。

ただし、長年使用していると、体重がかかることで物理的にコードが伸び、座面に多少の緩みが出てくるのは事実です。これは素材の特性上避けられない変化ですが、一般的に10年~15年程度は快適に使用できると言われています。そして、緩みが気になってきたら、前述の通り「張り替え」という選択肢があります。これにより、再び新品同様の張りを取り戻せます。

3-3. 懸念3:価格が高い?

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア

名作と呼ばれるペーパーコードチェアは、決して安い買い物ではありません。デザインは気に入っても、価格を見て躊躇してしまう方も少なくないでしょう。

対策:ペーパーコードチェアの価格には、理由があります。それは、素材の価値だけでなく、その製造工程の多くが「手仕事」に依存しているためです。一本一本のコードを精密に、適切な力加減で編み上げていく作業は、機械では再現が難しい、熟練した職人だからこそ成せる技です。カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア初期投資は決して小さくありませんが、その椅子がもたらしてくれる日々の満足感、そして何十年にもわたって使い続けられる耐久性と、修理しながら受け継いでいけるサステナビリティを考えれば、それは「一生ものの家具」への投資と言えます。長期的な視点で見れば、数年で買い替える安価な椅子よりも、結果的にコストパフォーマンスは高いと私たちは考えています。

4. 後悔しないペーパーコードチェアの選び方

さて、ペーパーコードチェアの魅力と注意点を理解したところで、いよいよ自分に合った一脚を選ぶステップに進みましょう。デザインもブランドも様々ですが、以下の3つのポイントを意識することで、きっと後悔のない選択ができるはずです。

4-1. ポイント1:デザインで選ぶ

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアまずは、純粋に「好き」だと思えるデザインを見つけることが大切です。毎日目にして、体に触れるものだからこそ、心から愛せるデザインを選びましょう。

  • 背もたれの形:Yチェアのような象徴的な形、体を包み込むようなカーブを持つもの、直線的でミニマルなものなど、背もたれは椅子の印象を大きく左右します。
  • アーム(肘掛け)の有無:アームがあれば、腕を置いてリラックスでき、立ち座りの際にも支えになります。一方で、アームレスのチェアはテーブルへの収まりがよく、すっきりとした印象を与えます。
  • フレームの色:ナチュラルな木の色は温かみがあり、どのような空間にも馴染みます。ブラック塗装のフレームは、空間を引き締め、モダンでシックな印象を与えます。

4-2. ポイント2:ブランドで選ぶ

ペーパーコードチェアは、多くのブランドから発表されています。それぞれのブランドが持つ歴史や哲学を知ることで、椅子への愛着はさらに深まります。後ほど詳しくご紹介しますが、代表的なブランドには以下のようなものがあります。

  • Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン):ウェグナー作品を数多く製造するデンマークの老舗。Yチェアを筆頭に、デニッシュモダンの王道を行くデザインが揃います。
  • MARUNI COLLECTION(マルニ木工):日本の木工技術と世界的なデザイナーの感性が融合。繊細で軽やかなデザインが特徴です。
  • FDBモブラー:デンマークの国民的家具ブランド。良質で誠実なデザインを、比較的手に取りやすい価格で提供しています。

4-3. ポイント3:利用シーンで選ぶ

どこで、どのように使いたいかを具体的にイメージすることも重要です。

マルニ木工 Lightwood ライトウッド

ダイニングチェアとして:食事の時間だけでなく、デスクワークや子供の勉強など、長時間座ることが多い場合は、背もたれの角度やアームの有無が座り心地に影響します。可能であれば、実際に座って試してみることをお勧めします。

カール・ハンセン&サン キューバチェア MG501

ラウンジチェアとして:リビングや寝室で、読書や音楽鑑賞などリラックスした時間を過ごすための椅子であれば、少し低めで奥行きのあるデザインを選ぶと、ゆったりと体を預けられます。

これらのポイントを参考に、まずは様々なデザインのチェアをご覧になってみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの暮らしに寄り添う一脚との出会いがあるはずです。

5. 【ブランド別】Shinc lab.がおすすめするペーパーコードチェア

ここでは、私たちShinc lab.が正規代理店として自信を持っておすすめする、3つのブランドのペーパーコードチェアをご紹介します。それぞれのブランドが持つ独自の魅力とストーリーを感じてみてください。

5-1. Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアペーパーコードチェアを語るうえで、このブランドは欠かせません。1908年にデンマークで創業したカール・ハンセン&サンは、ハンス・J・ウェグナーをはじめとする優れたデザイナーと共に、数々の名作家具を世に送り出してきました。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアそのなかでも、1950年から生産され続けている「CH24」、通称「Yチェア」は、まさにアイコン的存在です。中国・明代の椅子に着想を得たという美しいフォルム、背中を優しく支えるY字の背もたれ、そして職人技が光るペーパーコードの座面。各要素が優れたバランスで融合したこの椅子は、デンマークデザインを代表する製品として、今なお世界中で愛されています。ウェグナーのデザイン哲学と、それを形にするカール・ハンセン&サンのクラフトマンシップが凝縮された一脚です。

より詳しい製品のラインナップについては、カール・ハンセン&サンの製品一覧をご覧ください。

5-2. MARUNI COLLECTION(マルニ木工)

マルニ木工 Lightwood ライトウッド広島で創業した日本を代表する家具メーカー、マルニ木工。そのなかでも「MARUNI COLLECTION」は、世界的なデザイナーとタッグを組み、「100年経っても世界の定番として愛される家具」を目指すブランドです。マルニ木工 Lightwood ライトウッドジャスパー・モリソンがデザインした「Lightwood」シリーズのチェアは、その名の通り、非常に軽量で、木工技術の粋を集めた繊細な構造が特徴です。座面にペーパーコードを採用したモデルは、軽やかさに加え、手仕事の温かみと優れた耐久性を両立させています。座面の裏側まで美しく仕上げるという、日本のものづくりならではの美意識が貫かれており、シンプルながらも凛とした佇まいは、現代の多様な空間に見事に調和します。

日本の技術と感性が生んだ美しいチェアの詳細は、マルニ木工の製品一覧でご確認いただけます。

5-3. FDBモブラー

FDBモブラー「丈夫で、美しく、手頃な価格」という理念を掲げ、1942年にデンマークで設立されたのがFDBモブラーです。コーア・クリントやボーエ・モーエンセンといった巨匠たちがデザインを手がけ、デンマークの一般家庭に良質なデザインの家具を普及させることに大きく貢献しました。

FDBモブラーそのコレクションのなかには、ペーパーコードを用いた名作も含まれています。例えば、ヨーエン・ベックマークがデザインした「J80」や「J81」は、モーエンセンのデザイン哲学を受け継ぎつつ、より軽快でエレガントな印象を与えます。派手さはありませんが、日々の暮らしにそっと寄り添う、誠実で飽きのこないデザインが魅力です。

デンマークの国民的ブランドの温かみのある製品群は、FDBモブラーの製品一覧からご覧になれます。

6. ペーパーコードチェアの日常のお手入れ方法

「一生ものの家具」として長く付き合っていくためには、適切なお手入れが欠かせません。しかし、ペーパーコードチェアのお手入れは、決して難しいものではありません。ここでは、日常的にできる簡単なケアから、いざという時の対処法まで、プロの視点から解説します。

6-1. 普段のお手入れ

普段のお手入れは、驚くほど簡単です。カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアカール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア

  • ホコリを取り除く:掃除機で座面の編み目に沿ってホコリを吸い取るか、乾いた柔らかいブラシで優しくブラッシングするだけで十分です。
  • 椅子を逆さにして、座面を軽く叩いてホコリを落とすのも効果的です。

これを掃除のついでにおこなう習慣をつけるだけで、清潔な状態を保てます。

6-2. 飲み物をこぼした場合

万が一、コーヒーやお醤油などをこぼしてしまった場合でも、慌てずに対処すれば大丈夫です。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア

  • すぐに拭き取る:まず、乾いた布やペーパータオルを押し当てるようにして、液体をできるだけ吸い取ります。この時、ゴシゴシとこすらないのがポイントです。
  • 水拭きで叩く:次に、きれいな布をぬるま湯に浸して固く絞り、シミの部分を優しく叩くようにして汚れを布に移し取ります。
  • 乾拭きと乾燥:最後に、乾いた布で水分をしっかりと拭き取り、風通しのよい日陰で自然乾燥させます。ドライヤーの熱風を当てるのは、コードを傷める原因になるので避けてください。

6-3. 座面の張り替えについて

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア前述の通り、ペーパーコードは長年の使用で緩みが生じたり、落ちない汚れがついてしまったりすることがあります。しかし、それは椅子の寿命ではありません。専門の業者に依頼すれば、座面を新しいペーパーコードで張り替えられます。費用はかかりますが、これにより椅子は再び蘇り、次の10年、20年へと命を繋げます。

私たち正規代理店では、こうした修理やメンテナンスのご相談も承っております。購入後も安心して長くお使いいただけるようサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

おすすめのプラスアイテム

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェアShinc lab.ではCH24 Yチェア専用のオリジナルシートクッションをご用意しています。「小さな子供がいるので汚れが心配」「ペットの爪が心配」など、お客様の声を元に開発したシートクッションです。

カール・ハンセン&サン ch24 Yチェア ペーパーコードチェア汚れや傷に強いウルトラスウェード生地を採用し、快適性にもこだわったこだわりの1枚です。ペーパーコードの美しさを損なうことなく、日常使いの不安を軽減してくれる、心強いアイテムと言えるでしょう。

まとめ

ペーパーコードチェアは、デザインの美しさだけでなく、使うほどに味わいが増し、長く人生に寄り添ってくれるパートナーのような存在です。適切なお手入れをすれば、決して扱いにくい家具ではありません。

この記事でご紹介した選び方やブランド、お手入れ方法を参考に、ぜひあなただけの特別な一脚を見つけて、豊かな暮らしを育んでみてください。

参照・引用元一覧

CH24 / Yチェア デザインの背景 | Story | カール・ハンセン&サン
https://www.carlhansen.com/ja-jp/jajp/designers/hans-j-wegner/behind-an-icon-the-wishbone-chair

この記事を書いた人


著者:菊池

田中 友幸 
株式会社シンクラボ 代表取締役

約10年間の建築・家づくりの経験を経て、家具や照明が日々の心地よさを左右する存在であると捉え、2015年にインテリアショップ Shinc lab.(シンクラボ)を設立。「かぞくの時間を、まんなかに。」を軸に、暮らしに寄り添うインテリア提案を行っている。

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