100年後の「スツール 60」のために。
これまで90年以上にわたり、フィンランドの豊かな白樺(バーチ材)を使って作られてきた「スツール 60」。
2023年、アルテックは大きな決断を下しました。それは、フィンランド中部に約125ヘクタール(東京ドーム約27個分)もの広大な森を購入したこと。
なぜ家具メーカーが、自ら「森のオーナー」になったのか。そこには、100年先も変わらずに美しい家具を届け続けるための、誠実な物語がありました。
なぜ家具メーカーのArtek(アルテック)が「森のオーナー」になったのか
アルテックの家具に使われるバーチ材は、家具になるまでに50年から80年という長い歳月をかけて、フィンランドの厳しい寒さの中で育ちます。しかし、近年の気候変動により、質の高いバーチ材を安定して確保することが難しくなりつつあります。
「森を守ることは、スツール 60の未来を守ること」。アルテックは、原材料の供給源である森そのものを管理・保護することで、この先もずっと、最高品質のバーチ材を使い続けるための道を選んだのです。
アルテックが自社林を運営する3つの目的
・1. 生物多様性の保護
単一の木だけを植えるのではなく、さまざまな植物が共生する「混交林」として管理します。森全体の生態系を守ることで、自然本来の強さを維持します。
・2. 透明性の高い「トレーサビリティ」
「どこの森の、どの木から作られたのか」。自社の森を持つことで、伐採から製品化までを完全に把握し、お客様に「本物の価値」をお届けします。
・3. 次世代への研究拠点
科学者と共に、持続可能な林業を研究。木を切るだけでなく、どうすれば森をより豊かに再生できるか。その答えをアルテックは自ら探しています。
ワイルドバーチに込められた、自然への深い敬意
アルテックの「森を守る」という姿勢を象徴するプロダクトのひとつに、「ワイルドバーチ」を採用したスツール 60があります。
これまで、家具作りにおける「良質な木材」の定義は、節(ふし)や色ムラがなく、均一で美しい白さを持つことでした。しかし、厳しい自然の中で育つ樹木には、本来ひとつとして同じ表情はありません。
「欠点」を「個性」へと変えるデザイン
気候変動や生態系の変化に向き合う中で、アルテックは「木材を選別して捨てる」のではなく、「自然が育んだありのままの姿を受け入れる」という道を選びました。
黒い節、色の濃淡、樹木の成長の痕跡。
これまでは「欠点」と見なされ、家具には使われなかった部分を、あえてデザインの主役として活かしたのがワイルドバーチです。
一脚のスツールが、フィンランドの森を育てる
アルテックの家具を選ぶということは、単に「良い椅子を買う」ということだけではありません。それは、フィンランドの美しい景観を守り、100年後の未来へ豊かな自然を繋いでいく活動に、あなたも参加するということです。
私たちが今日手にするスツール 60は、アルテックの森で見守られ、何十年もかけて育った命の一部。そんな背景を知ると、お部屋にある一脚が、よりいっそう愛おしく、誇らしい存在に感じられませんか?
Shinc lab. の想い
「ワイルドバーチ」のように、木の個性をあえて活かす製品が生まれたのも、こうした森への深い敬意があるからこそ。
Shinc lab.はアルテックのオフィシャルパートナーとして、この素晴らしい取り組みを、製品と共にこれからも大切に伝えていきたいと考えています。
