【CH24】Yチェアの魅力とは?一生モノの北欧家具の選び方と手入れ方法

【CH24】Yチェアの魅力とは?一生モノの北欧家具の選び方と手入れ方法

CH24(通称:Yチェア)は、1950年の発売以来、製造が途絶えることなく作り続けられている北欧家具の定番です。本記事では、Yチェアが長く愛用される理由、木材・仕上げ・座面高の選び方、ペーパーコードの手入れ方法を解説します。

この記事でわかること
  • Yチェアが一生モノと呼ばれる理由と無垢材の経年変化
  • ライフスタイルに合わせた木材・仕上げ・座面高(43cm/45cm)の選び方
  • ペーパーコードの張り替えと日常の手入れ方法
  • リプロダクト品のリスクと正規代理店(Shinc lab.)で購入するメリット

目次

1. 北欧デザインのアイコン「CH24(Yチェア)」の誕生と特徴

カフェや美術館、家庭のダイニングなど、幅広い空間で使用されているCH24。この章では、CH24の誕生の背景とデザインの特徴を紹介します。

1-1. 巨匠ハンス・J・ウェグナーの代表作

ハンス・J・ウェグナーがデザインしたCH24(Yチェア)CH24は、デンマークの家具デザイナーであるハンス・J・ウェグナーによって1949年にデザインされ、1950年にカールハンセン&サン社から発売されました。ウェグナーは生涯で500脚以上の椅子をデザインしました。その中でもCH24は最も広く知られた代表作であり、発売以来一度も製造が途絶えることなく作り続けられています。

彼のデザイン哲学は、「座りやすさ」「美しさ」「職人技術と機能美の両立」の融合にありました。曲木(まげき)の技術に機械加工と手作業を組み合わせることで、高品質でありながら量産可能な家具を実現しました。

1-2. 「Yチェア」の愛称の由来と普遍的デザイン

CH24(Yチェア)背もたれのY字パーツ(Yバック)日本では「Yチェア(ワイチェア)」という愛称で親しまれています。これは背もたれの中央にあるY字型のパーツ(Yバック)に由来します。正式な型番は「CH24」ですが、この特徴的な意匠から自然にそう呼ばれるようになりました。

このY字パーツは単なる装飾ではなく、背中を支え、座る人の姿勢を快適に保つための構造材です。アームレスト(肘掛け)と背もたれが一体となった滑らかな曲線は、どの角度から見ても美しく、空間に柔らかな印象を与えます。和洋を問わず多様なインテリアに調和しやすいデザインが、Yチェアが長く支持されている理由の一つです。

2. CH24(Yチェア)が「一生モノ」と言われる3つの理由

Yチェアが一生モノと評価される背景には、デザインに加え、実用性と経年変化の魅力があります。3つの視点から解説します。

2-1. ペーパーコードが生み出す座り心地

CH24(Yチェア)ペーパーコード座面の座り心地Yチェアは、ゆったりとした座面と、背中から肘にかけてなだらかにつながるアームレストにより、体全体を支える安定した座り心地を実現しています。

この座り心地を支えているのが、座面に張られた「ペーパーコード」です。一脚あたり約120〜150メートルのコードを熟練の職人が手作業で編み上げており、適度な反発力と通気性を備えています。使い続けることで座面が体型に馴染み、個々の使用者に合ったフィット感が生まれます。

2-2. 共に歳を重ねる無垢材の「経年変化」

CH24(Yチェア)無垢材の経年変化Yチェアのフレームには天然の無垢材が使用されています。無垢材の魅力は、年数を経るごとに色合いや艶が変化し、味わい深くなる「エイジング(経年変化)」を楽しめる点です。

たとえば、白っぽい色合いのビーチ材やオーク材は、数年〜十数年かけて徐々に色が深まり、深みのある温かい表情を見せるようになります。なお、ビーチ材は黄みがかった色合いへ、オーク材はより濃い飴色へと変化する傾向があり、樹種によって経年変化の表情は異なります。傷や日焼けも使用感として馴染み、独自の風合いになります。経年変化によって風合いが増す点が、一生モノと評価される理由です。

2-3. 世代を超えて使用できる耐久性と長期的な費用対効果

世代を超えて使えるCH24(Yチェア)の耐久性Yチェアは、単に頑丈なだけでなく「修理ができること」を前提に設計されています。座面のペーパーコードは一般的に約10年〜15年で寿命を迎えますが、専門の職人によって新しく張り替えられます。

初期投資としては高額ですが、適切にメンテナンスを続ければ、世代を超えて使用できます。数十年単位で使用する前提で考えると、買い替え頻度が低い分、長期的な費用対効果が高くなる可能性があります。

3. 失敗しないCH24の選び方|木材・仕上げ・座面高を徹底比較

購入時には、木材・仕上げ・座面高の組み合わせを検討する必要があります。それぞれの違いを以下に整理します。

3-1. 木材の種類(ビーチ、オーク、ウォールナット)とインテリアの相性

CH24(Yチェア)の木材の種類 ビーチ・オーク・ウォールナット代表的な3つの木材の特徴と、空間との相性は以下の通りです。

木材 特徴・インテリアとの相性
ビーチ材(ブナ) 木目がきめ細かく、全体的に白っぽく明るい印象です。北欧ナチュラルな空間に適しており、オーク材やウォールナット材と比べて価格が抑えられています。
オーク材(ナラ) 力強い木目が特徴で、耐久性に優れています。経年変化による色の深まりが顕著なため、重厚感やヴィンテージ感のあるインテリアに適しています。
ウォールナット材 深いブラウン色と美しい木目が特徴の高級材です。シックで落ち着いた空間や、モダンなインテリアに合わせやすく、洗練された雰囲気を演出します。

3-2. 仕上げの種類(ソープ、オイル、カラー)と手入れの頻度

CH24(Yチェア)の仕上げの種類 ソープ・オイル・カラー木材の表情や手入れの頻度を左右するのが「仕上げ」です。

仕上げ 特徴・手入れの頻度
ソープ仕上げ 木本来の白さやマットな質感を活かすデンマークの伝統手法です。オイルに比べ汚れが染み込みやすいため、年に数回のソープ洗浄が必要です。こまめなメンテナンスに抵抗がない方に向いています。
オイル仕上げ オイルを染み込ませることで木目が際立ち、最初から少し落ち着いた色合いになります。ソープ仕上げよりも汚れに強く、年に1〜2回オイルを塗り込む程度で済むため、家庭でのメンテナンスが比較的容易です。
カラー塗装 木目を塗りつぶす(またはうっすら残す)塗装です。インテリアのアクセントとして取り入れたい場合に適しています。

3-3. 【重要】座面高45cmと43cmの違いとテーブルの合わせ方(差尺の考え方)

CH24(Yチェア)座面高45cm・43cmとダイニングテーブルの差尺Yチェアの標準仕様は「45cm(EUサイズ)」ですが、オプションで「43cm(日本サイズ)」に変更できます。ここで重要になるのが、合わせるダイニングテーブルとの相性です。

椅子とテーブルの最適なバランスは「差尺(テーブルの天板の高さから椅子の座面高を引いた数値)」で決まり、一般的に27cm〜30cmが快適とされています。

座面高 適したテーブルの高さ・選び方
座面高45cmの場合 テーブルの高さは72cm〜75cm程度が適しています。高さ72cm以上のダイニングテーブルに合わせる場合に選択します。
座面高43cmの場合 テーブルの高さは70cm〜73cm程度が適しています。低めのテーブルを使用している場合や、小柄な方がしっかりと足裏を床につけて座りたい場合に適しています。

3-4. 目的・ライフスタイル別のおすすめ仕様

  • 小さな子どもがいる・食事の汚れが気になる方:汚れに強い「オーク材・オイル仕上げ」
  • 無垢材の経年変化を楽しみたい方:色の深まりがわかりやすい「オーク材・ソープ仕上げ」
  • 北欧ナチュラルな空間をコストを抑えて作りたい方:定番の「ビーチ材・ソープ仕上げ」

4. CH24を長く愛用するために。ペーパーコードと木部の手入れ方法

Yチェアを良好な状態で長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

4-1. 木部のメンテナンス(ソープ仕上げ・オイル仕上げの違い)

CH24(Yチェア)ソープ仕上げのメンテナンスソープ仕上げ:年に数回、専用のソープフレークを溶かした泡で木部を洗い、乾いた布で拭き取ります。汚れを落としつつ木肌の白さを保てます。

CH24(Yチェア)オイル仕上げのメンテナンスオイル仕上げ:表面のカサつきが気になったタイミング(年に1〜2回程度)で、専用の家具用オイルを薄く塗り込みます。オイルが浸透することで適度な艶が戻り、汚れや乾燥から木を守ります。

4-2. ペーパーコードの汚れ落としと日常のケア

CH24(Yチェア)ペーパーコードの汚れ落としと日常のお手入れ座面のペーパーコードは表面に薄くワックス加工が施されており、若干の撥水性があるため、すぐに拭き取れば染み込みにくくなっています。ただし完全な防水ではないため、水分が付着した際は速やかに対処することが重要です。飲み物をこぼした場合は、すぐに乾いた布で軽く叩くようにして水分を吸い取ってください。強く擦らないことが重要です。

日常的な手入れとしては、掃除機のブラシノズルで網目のホコリを優しく吸い取ったり、チェアを逆さにして座面を叩きゴミを落としていただくだけで十分です。

4-3. ペーパーコードの張り替え時期の目安と対応

CH24(Yチェア)ペーパーコードの張り替えペーパーコードは約10年〜15年使用すると、徐々に伸びて座面が沈み込んだり、擦り切れたりしてきます。座り心地に違和感を覚えたら張り替えの時期です。正規代理店を通じて専門工場へ依頼すれば、熟練の職人によって新しいコードに張り替えられ、再び長期間使い続けられます。

5. Yチェアを「正規代理店」で購入すべき理由

5-1. リプロダクト(ジェネリック家具)に潜む意匠と耐久性のリスク

CH24(Yチェア)正規品とリプロダクト品の違い市場には「リプロダクト品(ジェネリック家具)」と呼ばれる安価なコピー品が出回っています。一見すると形は似ていますが、木材の質、曲木の技術、ペーパーコードの編みの精度や耐久性において、正規品とは明確な差があります。長期間の使用に耐える品質と座り心地を重視する場合は、正規品の購入を推奨します。正規品には品質の証としてシリアルナンバーが刻印されたプレートが付帯しています。

5-2. 正規代理店ならではの充実したアフターサポート(Shinc lab.の強み)

カールハンセン&サン正規代理店Shinc lab.のアフターサポート正規代理店で購入する最大のメリットは、購入後のアフターサポートが保証されている点です。ペーパーコードの張り替えや、木部の修理・再塗装について、安心して相談・依頼できます。

Shinc lab.は、カールハンセン&サン社の基準をクリアした正規代理店です。家具の専門知識を持ったスタッフが、木材選びからテーブルとのサイズ合わせ、購入後のメンテナンス相談までトータルでサポートいたします。

6. まとめ

CH24(Yチェア)は、優れたデザインと座り心地を兼ね備え、適切な手入れにより世代を超えて使用できる家具です。

木材の経年変化を楽しみながら定期的な手入れを重ねることで、独自の風合いが生まれます。ご自身のライフスタイルに合った仕様を見極め、アフターサポートが充実した正規代理店を選ぶことが、後悔しない購入の第一歩です。

この記事を書いた人


宗形 裕美

宗形 裕美
株式会社シンクラボ EC事業部マネージャー

Shinc lab.のEC担当として、オンラインショップ運営や商品ページ改善、読み物コンテンツの制作に携わっています。インテリアが好きで、日々「暮らしに馴染むもの」を探求中。子育てをしながらの生活目線も大切に、買って終わりではなく“使い続けたくなる”視点で、選び方や楽しみ方をわかりやすくお届けします。